第14章 14QーNo.1の力を見せましょう
第1体育館。
バスケ部の為に建てられたようなこの体育館は、私たちに必要な物は全て揃っていると誰かが言っていた。
そして入口を開いた時に目一杯広がったその光景。
「大輝、名前…。口を閉じろ。」
そう呆れたような顔をした赤司に指摘され、あんぐり開けていた自分の口を慌てて閉じる。
隣を見ると、キラキラした顔でまだ口を開けている青髪が。
私はこいつと同じアホ面してたのかと思うと少々気分が落ちたが今はそんな気持ちを吹き飛ばす景色が目の前にある。
ダムッーー
キュッーー
キセキの世代にも劣ってないんじゃないかと思わせる程の技術力。
これが、帝光中バスケ部1軍…。
私は小学生、中学生、高校生と、様々な強豪校の練習や試合を観てきた。
しかし、そんなものとは比べものにならいくらいのレベル。
一瞬観ただけでわかるその違いに、私はワクワクが止まらない。