第14章 14QーNo.1の力を見せましょう
吸いつけられそうなその瞳に目を奪われていると、後ろから誰かに頭を叩かれた。
「お前今日こそ1on1付き合えよ。」
「いった…。いや、今日も走るし。」
後頭部をさすり、叩いた張本人である青峰を睨みながら反論の言葉を入れる。
「アア?こっからグラウンド遠いぞ。」
しかめっ面をした青峰がそう言うが、1軍の体育館がグラウンドから遠いという理由でテツヤのペナルティに付き合わないなんてことはしたくない。
「走りたいんだからいいじゃん。」
「お前…自分からそんな毎日何十周も走ってドMなんじゃねェの。」
「青峰の方がドMじゃん。」
「何でだよ。」
「桃ちゃんに叩かれていつも喜んでるから。」
「喜んでねェよ!!大体お前は「静かにしろ。」
赤司によって小さな喧嘩を遮られた私たちは、体育館に着くまでありがたいお説教をいただいた。