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【黒子のバスケ】幻の7人目

第14章 14QーNo.1の力を見せましょう


「名前ちん。」

「紫原。」

ぶつかった大男の名前を呼ぶと、そいつは大きな手を出し何かを要求する様な目をする。

私はブレザーのポケットから、今朝買ったこの世界で私がお気に入りのお菓子を取り出しその大きな手に乗せた。

「味は保証する。」

元居た世界にあったガブリチュウのようなキャンディの袋を開る紫原に言う。

「名前ちんと俺お菓子の趣味合うからなんでもいい〜。」

そう言いパクパクと食べだす紫原。


そんな私たちを見ていた黄瀬がやっと口が開いたかのように早口で喋り出す。

「…ちょっとなんスか!
なんなんスかその息の合った行動!?」



あのキムチサワークリームトルネード味の飴玉が紫原を虜にしたときから、私は紫原の中で ‘‘美味しいお菓子をくれる人” と認定されてしまったようで、会うと必ずお菓子を要求されるようになった。

持ってないと言ってもしつこく聞いて来て逆にめんどくさいので、紫原に会いそうなときはいつもお菓子を持って歩くようにした。
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