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【黒子のバスケ】幻の7人目

第2章 2Qー異名と×××


あの後小走りで体育館に向かった私たち。


そして今は長い長い校長先生の話を聞いているのだが…

眠い……。

我慢していたあくびが出てしまう。


すると、私のあくびが移ったのか、左隣の大きい男の子も手で口を抑えもせずに大きななあくびをした。

豪快だな………。

まじまじと顔を見る私に気づいた彼と目が合う。

2人して生理的な涙を目に浮かべているので、なんだかおかしくなって笑ってしまった。

そしたらあちらもニィっと笑ったのでそれがまたおかしかった。

それからも来賓の言葉だとか、生徒会長の言葉だとかが続き、1時間にも及ぶ入学式がやっと終わった。


教室までの帰り道に声をかけられ振り向くと、そこには先ほどの左隣の男の子。



彼の名前は神谷裕太くん。
元気良く自己紹介をした後「よろしくなっ!」と言いながら肩をばんっと叩かれた。

結構痛かった…。


高い身長にクリーム色の短髪。
キセキの世代には劣るがとても目立つ。
笑ったときに覗かせる白い歯が素敵だった。

身長からしてバスケ部かなーと思い、何部に入るのかと聞くとやはりバスケ部だと答えた。

けれど漫画でこんな人は出てこなかったはず。

部員数相当多いから当たり前か。

『部員数は100を超えーー』という冒頭のフレーズを思い出し私は1人で納得する。

その他にも他愛ない話をしたが、


神谷君とはなんだか仲良くなれそうな気がした。
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