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【黒子のバスケ】幻の7人目

第2章 2Qー異名と×××


赤司の言いかけた言葉が気になったが、「席につけー。」という先生の号令が掛かったので前を向いた。


先ほどまでざわついていた教室も、静かになる。

「じゃあ体育館に移動するぞー。服装はしっかりとな。」

体育教師にしか見えないゴツイ先生が図太い声を教室に響かせる。

入学式ってことは一年生全員いるってことだよな。

黒子、黄瀬、赤司。
もう三人のキセキの世代に会ったのだからもう三人も拝見させてもらおうか。

いや…、だめだ。
もしこれが夢じゃなかったときのことを考えろ名前。

でも…黄瀬はいいとしても、黒子は家族で赤司が後ろの席って…関わらないって無理じゃない!?!?!?

思わぬ盲点に気づき冷や汗が背中を伝った。



「行かないのかい?黒子。」

「ひぎゃ!?」


突然声をかけられ上を向くと目の前には赤い髪の男子生徒。

こんな髪色をしている人は一人しかいない。

太陽のせいで顔はよく見えないが、きらきら輝いた髪がすごく綺麗だった。

ふと我に帰り周りを見渡すと、教室には私たち以外誰も見当たらない。

「早く行かないと式が始まってしまう。さあ。」

綺麗な手を差し出しくる赤司。


ああ、意外と気が利くんだな。
と思いながら握った赤司の手は、あったかくて大きかった。
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