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【黒子のバスケ】幻の7人目

第13章 13Qー変化した温度



やはり皆は前の世界の人間とは違う。



そう思うと、今まで何かにまとわりつかれ冷え切っていた私の心が、温かくなった。


それと同時に、今まで我慢していたものが一気に溢れ出す。



「勝てなくても勉強になるじゃねーか!な、黒子…っておい!?」

「うぅっ…。」


慌てふためくの部員たち。
しかし私は何の返事も出来ない。

「そんなに勝ったことが嬉しかったのか!?」

「こんな試合で泣くとは馬鹿としか言いようが無いのだよ。」

今は嫌味を言う緑間に突っ込みを入れる余裕も無い。



「泣くな、黒子。」
「またお前のプレー見せてくれよな!」
「俺も見てぇ!」

「うっ…みんなっ……。」

顔を手で抑えずに泣いている私は今世紀最大に不細工だったであろうが、みんなは笑顔で私の頭を撫でてくれた。


この時、

『この世界に来ることができてよかった。』


心の底からそう思えた。

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