第12章 12Qー本音で宜しく

「試合を始めます！」

「「「「「お願いします！！」」」」」


審判のホイッスルと共にティップオフ。


神谷君の身長のお陰でこちらのボールから。

先ほど試合メンバー5人で立てた作戦によると、緑間は勿論SG(シューティングガード)、神谷君はＣ(センター)。

そして私は始めはPG(ポイントガード)、その後試合の辺境に応じて他のポジションにも興じることになった。

神谷君のティップボールを受け取りドリブルをつく。


「一本取っていきましょう。」

人差し指を立て、オフェンスの体勢に入ったメンバーに気合いを入れるため呼びかける。



相手チームの身長はそこまで高い訳ではないが、身体能力が高い子が多い。
上から通すパスでセンターに入れシュートしてもらうのがよさそうだ。



手始めに神谷君に一発お見舞いしてもらうことにしよう。

シュッーーー

ゴール下で面を取っている神谷君にスルーパス。


きっちりシュートを決めてくれた神谷君。

「ナイッシュー！」

「おうよ！」



神谷君とハイタッチをし、次はこちらが守るターン。


さて、どう出てくるか。