第12章 12Qー本音で宜しく
既にコートに入っていた緑間の隣に立つ。
「黒子。
この試合、俺1人で十分だが
一応お前も本気を出すのだよ。」
「わかってるよ。」
本当素直じゃないなこいつは。
黄瀬を見習え黄瀬を。
ちらっとコート外に居る黄瀬を見ると、笑顔で大きくこちらに手を降っていた。
やっぱ見習わなくていい…かも。
「名前っちーー!頑張ってくださいッス!!」
そんな黄瀬の盛大な応援をシカトして列に並ぶ。
相手チームにキセキの世代が居ないとはいえ、練習で3Pシュート率が高かった子、更にパス回しに長けた子もいる。
油断禁物だ。