第12章 12Qー本音で宜しく
私たちは8チームに分けられ、一試合2Qという公式試合の半分の時間で行われることになった。
チームはくじ引きで決められ、私は3試合目のメンバーに。
私のチームには、心強いことに緑間真太郎とあの神谷君が居た。
「中学に入って1番最初の試合がお前と同じチームとはな。」
左手のテーピングをスルスルと外しながら言った緑間。
「嬉しいくせに。」
「フンッ。あり得ないのだよ。」
神谷君はそんな私たちの会話を聞いたのか、興味津々という顔で話に入ってきた。
「なになに?お前らって仲良かったの?」
「「仲良くない(のだよ)。」」
綺麗にハモった私たちを見て爆笑した神谷君。
その後の緑間は、暫く機嫌が悪かった。