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.。.:*・゚僕の瞳は真っ暗で:*・゚。:.*

第2章 see again...


.。.:*・゚5月:*・゚。:.*

放課後、男バスのマネをやってる茜のお手伝いとして今日も私は男バスの助っ人をしていた。
男バスには小日向君もいるわけで・・・。

「ねー、水琴。いつ告るの?」
ボールを拭きながら練習を見ている茜が視線を合わせずに問いかけた。
「…え?だ、だれに?」

(もしかして、ユキのこと好きって、バレて…?!)

茜は身体を私の目の前に、向けて小声で言った。
「小日向に決まってるでしょ?!」
「えぇ?!小日向君?!」
反射的に大声が出た。
私は両手で口を覆った。

「…俺?何?」
小日向君が汗を拭いながらプレイを止めた。

「やっ…その、なんでもない!気にしないで!」

「・・・そうか?」
すぐに練習は再開され、茜との会話も再開された。

「で!!どーなのよ?!」
「ど、どーって…好きじゃないのに告るわけないじゃん」

「…好きでしょ?」
「ううん。友達だよ?」
「…唯一しゃべれる男子友達?」
「うん」
茜は目を細くして私の瞳をじーっと見つめた。

「うっそだぁー!!」
「ホントだよ?!」
私の横で壁にもたれかかりながら頭の後ろで手を組む茜。
私は茜の目を見て訴えた。

「じゃあ、気づいてないだけよ。
  オリエンテーションの班決めの時のあれは何?
  友達に対する態度とは思えないんだけどなぁ」

でも…私は、ユキのことが…。
 茜は知らないだけで、言ってないだけで…ユキを…。

「小日向に対する気持ちは完全な恋。
  水琴の今の好きな人に対する気持ちは終わってるのかもよ?」

ドクン…

茜…気づいてたんだ…。
そうだよね…もう、何年も一緒にいるんだもんね…。

「そう…だね」

本当は気づいてたの。
ユキの気持ちは私にあるんじゃないって。
ただ、遊ばれてるだけなんじゃないかって…思ってた。
あれから、一度も返信くれないし…
フラレたも同然だよ

そうだ…私、ユキを…諦める…。
  あきらめる…。
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