• テキストサイズ

【 イケメン戦国 】宵蛍 - yoibotaru -

第14章 薄桜 - usuzakura -





こっちが本題。

そう言って問われた言葉に私は目を見開いた。





「亜子が未来から来たって話は本当?」





私たちの間を
また冷たい風が通り抜けて。


言葉に詰まる。


でも、この話を知ってるのは、私と佐助君の二人だけ。

なら、




「佐助君に…、聞いたんですか、?」




彼に聞いたとしか考えられない。

私を助けに来てくれる途中で、佐助君が家康さんに話してくれたんだろうか。真剣に私を見つめる目は、

決して咎めているわけでも
ふざけているわけでもない。


…信じてくれるんだろうか。

この訳の分からない話を。


でも、この話をうやむやに出来るわけもなかった。



それに、

心のどこかに真実を伝えてしまいたい、


そういう気持ちもあったから。



だから、




「…だましていて、ごめんなさ、い。」




かすれる声を絞り出した。



/ 240ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp