第18章 Krebs
「へ~雑誌の仕事で出来たんだ」
部活を終えた青城4人組と共に
ご飯を食べる為駅前のファミレスへとやって来た
『うん。GWにもこっちに帰って来たんだけど
部活の遠征だったから顔出せなかったからね遊びに来ました』
「帰りはどうすんだ?家は山向こうだろ?」
『弟が迎えに来てくれる予定
連絡入れといたからあとでファミレスに来ると思う』
「陽葵ちゃんの弟君ってどんな奴?」
『聞きたい?いいよいいよ教えちゃう♡
うんとね、おバカさんでね体力お化けなの♡
技術はいまいちでもうちょっい扱いといたら良かったな~て思ってるの
でね、おバカで可愛いの~♡』
「バカって二回言ったな」
『だっておバカさんなんだもん
でもねおバカほど可愛いって言うでしょ?』
「ああ~純粋ってことか?」
「及川とは正反対だな」
"酷いっ"と涙目になる徹をみんなで笑っていると陽葵のスマホが鳴った
『もしも~し終わった?えっ着いたの?
飲み物ぐらい奢るから入っておいで』
スマホを切り入り口に目を向けると翔陽が入って来た
「あれ?あれって烏野の・・・・」
翔陽はキョロキョロ店内を見回し陽葵と目が合った
陽葵の回りにいる青城のメンバーにぎょっとしながら小走りに近づいてきた
「何やってんのっ!」
『何ってみんなでご飯食べてただけ
食べる?はい。あ~ん』
自分の食べかけをホークで刺し翔陽の口に押し込んだ
「旨い・・・ってそうじゃない!
なんで大王さまと一緒なの!!」
『宮城に帰って来たからね
会っとかないと後で煩いでしょ?主に及川が』
「酷いよ陽葵ちゃん!!
ちびちゃんに"あ~ん♡"って
及川さんのやってもらったことないのに!!」
『この先一生しないから
お迎えも来たことだし帰るね』
"えっ?"っという四人の声が重なった
『私の可愛い弟、烏野高校1年日向翔陽です
会ったことあるでしょ?』
「陽葵姉?」
翔陽の腕に引っ付きにっこり微笑み"お会計よろしくね"と
ヒラヒラ手を振って店を出ていった