第18章 Krebs
翌日、翔陽の自転車の後ろに乗り一緒に烏野高校に向かった
翔陽が補習を受けている間、坂ノ下商店によって時間つぶしをした
補習が終わる数十分まえに校門に行くと
烏野食堂と書かれた車が止まっていた
『冴子さんこんにちわ~
今日はよろしくお願いします!』
コンコンと運転席をノックして挨拶をした
「龍に聞いてはいたけどホントにHiMaRiちゃんと知り合いだったんだな~」
『それはマスコットガールの名前なので陽葵って呼んで下さい!』
「オッケー陽葵ちゃんね」
『はい!冴子さん』
キーンコーンカーンコーン
「おっ!終わったみたいだ」
鐘がなり終わるよりも先に玄関から飛雄と翔陽が飛びだしてきた
『翔陽~飛雄~』
「え?陽葵さん??」
「陽葵姉!」
『お疲れ様』
「ヘイ赤点ボーズ共。乗りな」
ビシッと親指で後ろの車を指さす冴子をカッコいいと見惚れた
「たっ田中さんのお姉さんですかっっ」
「冴子姉さんと呼びな
東京までなんてあっという間に届けてやるよ」
「「冴子姉さん!!」」
『冴子さんカッコいい!!』
バチーンッとウインクする姿に頬を染めた