第16章 Krios
春休みが終わり遂に高校3年生になった
ここから本格的に原作が始まる
まあここは原作の舞台じゃないから
あんまり気にしないでおこうと思います
さてさて、今日は1年生が初めて部活にやって来る日
確か主要メンバーは
犬岡君と芝山君それにハーフの灰羽君の3人だったはず
「なんか嬉しそうだな陽葵」
『新しいメンバーが増えるのは嬉しいものでしょ?』
「そうだな~
やっくんの後釜継げるような奴いると良いな」
『居ると良いね
じゃあ私ドリンク作って来るね』
鉄朗たちと別れて体育館横の水道でスポドリの準備を始め
やっと作り終わった頃に犬岡君と芝山君が
体育館に入って行くのが見えた
1人足りないな~と思いながらスポドリの入ったかごを持ち上げる
重さによろめき一歩を歩き出そうとすると
顔に影がかかりかごの重さがなくなった
「俺持ちます!!」
『え?』
うわっ背高っ!
それに銀髪にエメラルドグリーンの目
所謂イケメンさんだね。私好みじゃないけどね・・・
「さ~行きますよ~」
片手でかごを持って手を引いて体育館に入って行った
「1年3組、灰羽リエーフです!?
お付き合い前提に結婚してください!!?」
灰羽の大きな告白に煩かった体育館が一瞬で静まり返った
『違うよ"結婚を前提に付き合ってください"だよ?』
「そういう問題じゃ無いだろ!?」
「じゃあ言い直しますっ!
結婚を前提に俺と付き合ってください!!」
『ごめんなさい
今日初めて会ったばかりだし
何より私には彼氏がいるから』
固まる灰羽をそのままにスポドリの入ったかごを取り上げ
ぺこりとお辞儀をして準備を再開した