第16章 Krios
今日は土曜日だ
宮城では今頃翔陽と飛雄が試合をしているころ
そわそわとスマホを見つめ連絡を待っていた
夕方になり"入部できた!"とLINEがやってきた
おめでとう♪と送り返した
それから数日後今度は音駒で事件が起きた
「おおー!パツキンだっ!?」
「どうしたよ研磨?」
「虎が髪目立つって言うから染めた」
「切れよ!」
「案外馴染んでるんじゃないか?」
「まあこいつらが個性ありすぎだからな」
うんそれ鉄朗も含まれてるよ?
鶏冠頭にモヒカンに銀髪
金髪でも全然違和感ないね
それにしてもいつ染めるのかと思ったら今ですか
『研磨よく似合ってるよ』
「先輩!俺は俺は!!」
『は?灰羽君のは地毛でしょ
さあみんな部活始めようかっ!』
もう少ししたら宮城の烏野高校から
遠征の電話が掛かってくるはず
楽しみだなGW!!
あっその前に翔陽は青城と試合があるのか
確か火曜日・・・・・って今日じゃない!!
後で電話してみよう
『もしも~し』
「どうしたの陽葵姉?」
『今日練習試合あったでしょ?』
「な、何で知ってんの!?」
『内緒♡
で、勝ったよね?』
「うん。勝ったぞっ!」
『緊張しすぎてサーブミスっても勝てたんだ』
「!!?何で知ったんだーー!!
えっ!見てた?見てたの?」
『見れるわけないでしょ
私今東京だよ?』
《うるせぇー日向!!さっさとモップ掛けしろ!?》
『あっゴメンね
後ろ怒ってるみたいだから切るね
またね翔陽』
「わ、わかった」
試合を直に見たわけじゃないけど
本当に飛雄の頭にヒットさせたんだね
さあ次に会えるのはGWだね
どれだけ成長したか楽しみだな