第1章 Aries
「陽葵姉ありがとう!?」
翌月の翔陽の誕生日にバレーボールをプレゼントすると
飽きることなくずっとボールを触っている
そしてだんだんと日が長くなり
少しずつ暑くなってきた7月のある日
「日向さんちょっといいかな?」
部活に行くための準備をしていると他のクラスの男子に声をかけられた
『ハジメ先に行ってて』
「おうアイツがうるせぇからさっさと来いよ」
『うん。わかった』
ハジメを見送って鞄を持って男子ついて歩き出した
校舎裏の人気のないところまで連れてこられた
「日向に話があるんだ」
『なあに?』
「好きなんだ俺と付き合ってくんない?」
『えっ!?』
告白なんて初めてなんだけどこれはどうしたらいいの?
『ええ~と気持ちは嬉しいんだけど・・・』
「もしかして彼氏いるの?」
『そう言う訳じゃ・・・』
「じゃあ俺と付き合ってよ」
『だからそれは・・・』
じりじりと詰めよられ後ろに下がっていく
トンッと背中に壁が当たり下がれなくなった