第6章 Cancer
「ちょっとお願いがあるッス」
彼が言うにはここには
写真撮影のために来ていたが
お相手のモデルが暑さで体調を崩したとかで
代役を探しているらしい
『貴方のこと知らないし
申し訳ないのですがお断りします』
「ええっ!!
オレのこと知らないんッスか!!」
黄瀬涼太ッスと名前を教えてもらった
へぇ~黒〇スの黄瀬君ですか
ってなんでここにいるんですか??
ここってハイキューの世界じゃ無かったけ???
『あっ私は日向陽葵です』
名乗られとりあえずこちらも名前を名乗った
「おーい黄瀬君
代役できそうな子は見つかったかい?」
「見つけたには見つけたんッスけど・・・」
眉尻を下げシュンと項垂れる黄瀬君
「この子?
良いね~身長は少し低いけど」
「陽葵ちゃんお願いッスよ!!」
「どう?
黄瀬君とツーショット撮れるんだけど?」
『別に黄瀬君に興味ないです』
「えぇー!そんなこと言われたの初めてッス!!
気に入ったッス陽葵っち!
モデル料払うからオレと撮影して欲しいッス!?」
陽葵っち・・・・・ってさっきの会話で
好かれる様なところあった?
逆に嫌われそうな気がするんだけど・・・
「僕からも頼むよ
黄瀬君のスケジュールは
今日しか空いてないんだ」
『分かりました』
「やったぁ!?
ありがとう陽葵っち♪」
「陽葵ちゃんありがとう
じゃあ軽くメイクするから
黄瀬君案内頼むよ」
「了解ッス!」