第4章 Widder
「うぇ~い」
「だぁ!くっそ~!!
次こそ決める!!?」
「まだやるんですか?木兎さん」
なんでこうなった・・・・・
木兎に絡まれて鉄朗に助けてもらって
さようなら~って別れたはずなのに
なんでバレーしてるの?
しかもなんで、なんで赤葦までいるわけ?!
「クロ、疲れた
帰っていい?」
あっ研磨は鉄朗に呼び出されたんだよ
「ゲームばっかしてねぇで体動かせ!
それにお前がいないと人数足りねぇだろ」
「部活以外で動きたくないし
陽葵がいるじゃん」
「男に混じって大丈夫かぁ?」
「お前がそれ言う?
最初にバレー誘ったの木兎だろ?」
「俺もそろそろ帰っていいですか?」
「あかーしお前まで帰ったら
バレー出来ねぇだろっ!」
「赤葦です木兎さん」
『えぇっと君は
木兎と知り合いなのかな?』
同じ中学出身だとか
実はご近所さんでしたとか・・・・・
「赤葦京治です。俺は今日初めて会いました
陽葵さん?はお知り合いなんですか?」
『あっゴメン
陽葵、日向陽葵です
木兎と会ったのは私も鉄朗も
鉄朗ってあっちの鶏冠頭の方
もう一人は鉄朗の幼馴染みで孤爪研磨
で、木兎と会ったのは今日が初めてなの』
「そうなんですか
俺はてっきりチームメイトなのかと思いました」
『私と鉄朗は音駒高校だけど
木兎は違うんじゃないかな?』
「木兎さん」
「ん?なんだあかーし」
「赤葦です。高校はどこですか?」
「俺は梟谷学園だ!!
そうだ赤葦はどこだ?
俺と一緒ならバレー部入るよな!?」
「残念ながら俺はまだ中三です
でも進路は決まってますよ梟谷学園に
なので来年からよろしくお願いします」
「おうっ任せとけ!?
そんなことよりもバレーするぞっ!
孤爪が帰ったから陽葵が入れ」
『ええ!いつの間に!?』