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夢繰り屋 凛 第四章

第5章 夢繰り屋発足。


その日は、珍しく寝坊をしてしまったから、
学校で、隠れるように『夢日記』を
書いていた。

しかも、今朝の夢は…
二日前に見たとっても面白い夢の続き。

思わず顔がニヤけていた。

「へえ~。鏑木さん…すげ~ね。」
 
ビックリして顔を上げた瞬間、
覗き込んでいたと思われる、彼の
顎と私のおでこがぶつかった…。

「いっっ……!!!」

お互いに、痛すぎて…声が出なかった。

周りの席の子達が、一斉に心配して
声を掛けてきてくれた。

その時、うずくまってた彼が立ち上がって、

「ほんまにごめん。とりあえず、保健室いこ。
 おもっきし、いってもたな。」

そう言って、おでこを押さえて
声の出せない私の手を引いた。


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