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夢繰り屋 凛 第四章

第3章 私の夢。


その日から、私はあんなに嫌やった『あの夢』を
逆に見れるように願って眠るようになる。

夢だと開き直る事で、あんなに恐怖を
感じていた気持ちは嘘のように楽になった。

…色々試してみた。

体には入れない…
声も聞こえてない…
物も動かせなかった。

いっその事、ここから離れてみるか…
それも無理…

結局、何をやっても、
結末を変えることは出来なかった。

ただ、冷静に見つめる事が出来るように
なった事で、細かい事に気づいていく。

学年が変わる事で、友達も変わる。
だから、葬儀の出席者がちゃんと変わってゆく。

何より、そこにいる全員の深い悲しみが伝わり、
自分が家族や友達に深く愛されている…って
感じるが出来た。

その気持ちからか、
夢から覚めると、家族や友達に
昨日よりも優しく出来ている自分が居た。










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