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夢繰り屋 凛 第四章
第2章 噂の彼。
評判通り、誰とでも仲良く出来るらしい
彼の周りには、いつも男女数人が群がっていた。
基本、群れるのが苦手な私は
毎日、圧倒されていた。
そんなある日、彼に突然話しかけられた。
「ねぇ…鏑木さ~ん。」
あの…授業中なんやけど…。
「教科書立てて~。忘れてしもたんやけど…
立ててくれたら盗み見るから~。」
頼られたら期待に応えな
悪いかと思ってしまう私。
授業中なのが気になって、
小さい声で、
「…どうぞ。」
振り向きもせず、教科書を立てた。
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