第5章 少女の決意
(otherside)
シガンシナ区での驚異的事件が起きてから数ヶ月後。
慌ただしく動き回る調査兵団の団長室近くの窓に一つの梟便が届いた。
本来ならば然るべき場所を通り届く筈の文が珍しく梟便が届いた。
そこに偶然居合わせたハンジは梟の口ばしに咥えられた手紙を受け取り宛名を見て驚いて更にその書いた手紙の主に驚いた。
「こりゃあ…大変だ。直ぐにでも渡さなきゃね」
にやりと悪戯じみた笑みを浮かべながら駆け足で廊下を駆けて行く。
この手紙の宛先の奴に会いに。
…
…
…
「リヴァイ、はいこれ」
「……何だこれは」
「ラブレターさ♡」
「無言で破ろうとするのやめてくれる!?」
「って…ちょっと待って!ねえ!後ろ!後ろの名前を見てよ!」
「……チッ」
「…………」
「分かってくれた?」
「…ちょっ!リヴァイどこに行くの」
「部屋で読む。また何か俺宛に届いたら直ぐ知らせろ」
そう、言いたいことだけ言って歩いて行く調査兵団の兵長殿はどうやら随分とあの手紙が大事らしい。
普段なら目の前で直ぐ読むくらいなのに今回はわざわざ部屋で読む…。
なかなかに興味深い。
けれど、どうやら私が考えていた一つの可能性は違うらしかった。
「……あれは、恋愛してる顔じゃないもんなー」
言いたいことはクソほどあるって顔だ。
ありゃ。