第4章 忌まわしき壁と記憶
カーラを見失った。
ついさっきまで側にいて離すまいと繋いでいた手すら大勢の人混みの中のせいで離してしまい逸れてしまった。
どうしよう。
どうしよう。
どうする…!?
辺りを見渡しても人ばかりで門の方でつっかえてきる。
早く船に乗らねばならないというのに。
カーラはどこ……!?
……
……
(outside)
「お姉ちゃん……!」
気づけば私は自分の家の前にいた。
逃げ惑う大勢の人混みの中手を握ってくれていたお姉ちゃんの手は離れてしまい人混みに流されて気づけば偶然にも私は家の前に辿り着いていた。
辺りを見渡してみても人は全然見当たらず
近くに巨人もいないようだった。
…どうせだし、お金とか服とか持っていった方がいいよね。
大丈夫。
必要なものを取ってすぐ出ればいい。
大丈夫。
ふぅ。
深呼吸を繰り返して前後を見渡し誰もいないことを確認して私はポッケに入れていた手持ちの鍵を取り出し自分の家に入った。