第4章 忌まわしき壁と記憶
それから、私たちは沢山話をした。
訓練兵での三年間のこと。
壁外調査に行って結局団を辞めて今は里帰りしてその後また兵団を決めようと思っていること。
カーラはどの話も興味深そうに聞いてくれて
やっぱり一番は壁の外の話を興味深そうに聞いていた。
「私は巨人なんて見たことないけどきっとすっごい大きくて怖いものなんだよね」
「……うん、本当に恐ろしいもの」
本当に恐ろしい。
それで何度死にかけたか。
初めはリヴァイ兵長に救われ2度目はオルオに庇われオルオが負傷しそれに目も当てられなくなりエルヴィン団長の仲間よりも作戦を取ったあの行動がもう、わたしにはついていけなかった。
私は舐めていた。
きっと、自分ならできるはずだと。
きっと、自分なら倒せると。
過信していた自分の力を。
そして、そんな時。
ドスン、
ドスン、
そう、その音はとても大きな音だった。
「何…?」
ガタンっ、
勢いよく立ち上がったカーラは外見てくる、と玄関へ走り出す。
その日、私は人類最悪の日と立ち会うことになる。
そして、私は初めて絶望を知ることになるなんて…
この時の私は知る由もない。