第3章 弱さと強さは紙一重
「…オルオ…!しっかりして」
まただ。
また、私は助けられた。
また、誰かに助けられたのだ。
オルオが死んでしまう。
どうしよう。
どすればいい。
涙が自然と頬を伝う。
止まらなかった。
「エルヴィン団長は…!?」
「兵長を呼びに…っ、」
「なにそれ…!!」
普通、ここで助けるんじゃないの。
頭が酷く打ち付けられたようにガンガンとしていた。
もう、いやだ。
もう、むりだ。
ばくばくと、心臓がとんでもない速さで脈打っている。
信じられない速さで。
死ぬかと思っていた。
それなのにオルオが私を助けた。
身を呈して助けてくれた。
それなのに私は足をくじいて、動けなくて。
…そんなの、あの時と一緒じゃないか。
腹を殴られたぐらいで動けなかったあの時と。
……いやだ。
いやだ。
ちがう。
もう、守られたくない。