• テキストサイズ

戦場のマリア

第3章 弱さと強さは紙一重


「…オルオ…!しっかりして」

まただ。
また、私は助けられた。
また、誰かに助けられたのだ。
オルオが死んでしまう。
どうしよう。
どすればいい。
涙が自然と頬を伝う。
止まらなかった。

「エルヴィン団長は…!?」

「兵長を呼びに…っ、」

「なにそれ…!!」

普通、ここで助けるんじゃないの。
頭が酷く打ち付けられたようにガンガンとしていた。

もう、いやだ。
もう、むりだ。

ばくばくと、心臓がとんでもない速さで脈打っている。
信じられない速さで。
死ぬかと思っていた。
それなのにオルオが私を助けた。
身を呈して助けてくれた。

それなのに私は足をくじいて、動けなくて。
…そんなの、あの時と一緒じゃないか。
腹を殴られたぐらいで動けなかったあの時と。
……いやだ。
いやだ。
ちがう。
もう、守られたくない。
/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp