第3章 弱さと強さは紙一重
ピシャン、
私達は馬と雨の中でできる限りのスピードで走る。
それでも、天気が悪いせいもあり、泥濘みもある。そう、早くは走れなかった。
巨人達はそのまま走って追いかけてくる。
撒けないの!?
このままだと追いつかれる。
はっ、として団長の指示を仰ごうと顔を向けた時だった。
「ウアアアア…!!!!!」
「ひっ…!」
ドォンッッ。
激しく馬と共に私は巨人の踏み込んだ大きな一歩の足により地面に叩き落とされた。
「マリア!!!」
「…いっ…った……」
オルオが私の名を呼んでいた。
立ち上がろうとしたが、足を酷く私は痛めたらしかった。
そして、視界の端で紫の煙弾が打たれたのがわかった。
「今行く!待ってろ!」
「!」
激しく打ち付けられた私を待ち構えていたかのように18メートル級と12メートル級の巨人は進路を変えこちらを一瞥し歩いてくる。
それが、やけにスローモーションに感じた。
ああ…私喰べられてしまう。
そう、思った。
目を強く閉じた時だった。
…
…
「こんの…!!!クソが!!」
ドサッ、
その音ともに顔に何かが飛んで来た。
心臓が跳ねた。
…血だ。
誰の…?
「…うあ…っ!!!!!!!!」
「オルオ、…オルオ!!」
そこには、一体の討伐した巨人の首と今丁度噛まれて肩を抑えるオルオの姿があった。
もう一体は…!?
首を仕留め損ね、両足を切断された巨人がこちらを見定めていた。