第3章 弱さと強さは紙一重
「同期達には辛えだろうが、暴かれなきゃいけねえ真実ってやつだ。」
「……エルヴィン団長がそう仰ったんですね」
「ああ」
それっきり、兵長は何も言わなかった。
ただ、黙って人一人分の距離を保って立っていた。
私の横に。
ずっと、立っていた。
隣で、沢山のことを思い出して泣いてしまう私の隣で何も言わずに立っていた。
それが、兵長なりの気遣いだったんだと思った。
……
「マリア!大丈夫だった!?」
「怪我してない!?」
朝、調査兵団全員が呼び出されリヴァルの件が公にされた。
その中で関わっていた私が無事帰還したこと、そして彼は牢獄で過ごすこと。
全て公になり、訓練兵時代私たちの関係を知っていた皆は口々に心配した。
けれど、その裏でグルだったんじゃないかと言うものもいた。なぜ私が裁かれないのかと嫌味妬みを言うものもいた。
その度にサラ、ペトラが怒って私の代わりに文句を言っていた。
けど、わたしにはどうでもよかった。
もう、どうでもよかった。