第3章 弱さと強さは紙一重
そんな私の言葉を聞いて、兵長は黙ってそのまま走らせる。いつのまにか声は聞こえなくなっていた。
兵長が撒いたのだ。
「……謝る言葉より礼をいうなんてお前わかってんじゃねえか。」
「………っ…ひっ…ぐっ…」
「今回は逃げ切れたが、本来戦場はもっと過酷だ。今回巨人一頭だけだったが俺らがいく先は巨人の巣穴だ。命がいくらあっても足りねえような場所に向かうことになる。」
着いたぞ、と兵長は言って自分の足で立てるな、と私に確認して私は何度も頷いた。
やっと、着いた。
少し、ふらりと揺れる視界になんとか姿勢を保ちながらゆっくり振り返る。
そのまま馬から降りてぐるぐるに巻かれたまま今も気絶したままのリヴァルを肩に担ぐと
行くぞ、と私に目配せをし歩いていく。
向かう先、その歩く先は団長室だ。