第3章 弱さと強さは紙一重
「おい」
「はい!」
「念のために聞いておくが降りるか?」
「こんな時にそんな冗談いうんですね兵長」
「降りねえのか」
「降りませんよ!!真顔でそんなこと言わないでください」
「まあいい、馬を取りに行く時間がねえ。お前は今立体起動使えねえからな。逃げるぞ」
「!」
アアアア、
奇妙な鳴き声を発しながらこちらを前進する巨人は本当に悍ましかった。
顔がひきつるのがわかる。
でも兵長はものともしない。
きっと、こんな事態なんども経験しているのだろう。もし一人で来て居たら…。
鳥肌がたつのがわかった。
本当に、兵長がいてくれてよかった。
「落ちねえようにしろ」
「…私抱えられたままなんですね」
「降ろすぞ」
「すいませんでした」
そのまま
ハッ、と兵長が馬を蹴って馬が走り出す。
大丈夫、きっと逃げ切れる。