第3章 弱さと強さは紙一重
(otherside)
なんでこんなところに。
この人が。
目を見開いた。
蹴られた腹がすげえ痛くて視界が歪むのを感じながら必死に顔を上げてリヴァイ兵長を見る。こんな、一般の兵士の為にわざわざ兵長が護衛…?嘘だろ。
「…っ、なんで…リヴァイ兵長がここに」
「リヴァル.ブラウンだったな
余計な詮索はなしだ。てめえ女に手を上げるのはクソがすることだってガキの頃習わなかったか?」
「!」
「ちっ、避けやがって」
勢いよく飛んできたナイフを素早く間一髪避けれたはいいが、息が上がったままだ。
何故だ。
何故こんな女の為にあの人がわざわざ。
理解ができない。
それとも価値を見出しているのか…?
いや、そんなはずが無い。
気づくはずが無い。
じゃあ、何故だ…?
いくら考えたところで息が上がっていく一方でまともな考え方はできずにいた。
「…何でって顔してんな。
そりゃそうだろうな。だがそれを教えてやるほど俺も優しくねえんでな。すまんがここでお前を片付ける。それがエルヴィンの指示だからな」
「なっ…」
「悪く思うな」
その言葉を最後に俺は意識を失った。
俺の夢は、余りにも一瞬で無くなってしまったのだ。母さんに向ける顔がもうない。
あとは、弟だけが…頼りだ。
頼んだぞ、ライナー…。