第3章 弱さと強さは紙一重
「……リヴ…ァル」
もう、終わりだ。
なにもかも。
肩を掴まれてゆっくりと押し倒される。
顔は、いつものリヴァルなのに。
それなのにリヴァルの口から放つ言葉の数々は全て私を傷つけるには充分だった。
「いつから」
「は?」
「いつから…私に冷めたの……?」
「最初からマリア。
お前の血筋にしか興味なかったよ」
「……う……そ」
「嘘って思いてえよな、けどさあの手紙が間違って俺の部屋に届けられた時俺、なんて書いてあるか分かんなかったけど君宛の物みたいだっから返すねって返したよな。
俺、読めたんだよその暗号化された文字がさ」
「!」
「お前も……〝選ばれた子〟だったんだな
だから近付いた。俺とお前の子ならきっと素晴らしい子が産まれるってな」
「………………それだけの為に……?今までの言葉は全部…」
涙が溢れそうだった。
もう、なにも聞きたくなかった。
私は、信じたくなかった。
どうして、と。
「嘘だ。全てお前との子を成すための演技だよ」
「……泣くなよ。まるで俺が悪いみてえじゃねーかよ。恨むなら血筋を恨め。
いい夢みれただろ?今の今まで手を出さずにいたんだ。」
「こんなのって…ないよ…っ……ふっ…」
リヴァルは優しい。
どこまでも優しかった。
けどそれは全て計算づくしだったんだ。
全ては私の血筋を手に入れる為。
ただ、それだけ。
酷く、心に声が響いて。
視界が涙で見えなくなって。
もう、どうでもいい。
もう、何だっていい。
私なんかもう、どうにでもなればいい。
全ては私の産まれたあの血筋のせい。
そう、覚悟を決めた時だった。