第3章 弱さと強さは紙一重
「俺は近くにいる。
お前はそのまま目的地で会え。その目で全て確かめろ、いいな」
「…わかりました」
目的地に着いて兵長に返事をすれば、兵長はこくりと頷いてそのままどこかへ去ってしまった。
どこへ行ったんだろう……。
近くに入るって言ってたけど。
兵長が去ってしまった場所を見つめながら途端に心細くなってきてしまう。
これをもし、一人で来ていたら……。
とても恐ろしく感じた。
一人じゃなくてよかった………………。
案外、優しいところもあるのかもしれない。あの人。
……
……
目的地にたどり着いた先はずっと、暗闇で月光でやっと目が慣れて辺りが見渡せるくらいの暗さだった。
その奥に、見覚えのある、影がゆらりとこちらに向かって歩いて来るのを感じ顔を上げ目を凝らせば、確かにそこにはリヴァルがたっていた。
いつもの、優しい顔をしたリヴァルが立っていた。
「やあ、遅かったね。
ごめんねこんな遅く呼び出して」
「ううん、大丈夫、何か大事な話でもあったのかと思って」
「…………………………そうだね。大事な話だ」
「……取り敢えず、座る?」
「…ううん、いいやこのままで」
「?そっか」
わかった、と返事をすると一歩、また一歩とリヴァルが近づいて来る。
そして、彼は信じられないことを口にした。
…………
「俺の子を宿してくれないかマリア」