第3章 弱さと強さは紙一重
「すみません、負けは認めます。
まだまだ実力不足だと思いました。
だけど今日、行かなきゃ行けないんです私」
「リヴァル.ブラウン」
「!」
「なんでって顔をしてるな。
ここへ送られてくる手紙には規則上全て目を通しておかなければならなくてな、嫌でも内容、宛先を目に通さなければならない。例えそれがフクロウ便で隠密に届けられて来たとしても、だ」
リヴァイ兵長は全てお見通しだったのだ。
これは偶然なんかじゃない。
私がここにこの時間に来ると分かっていたから。
ここを通るだろうとここにくるだろうと。
見通していたのだ。
だから待っていたのだ私がくるのをじっと。
今か今かと。
そう思うと酷く恐ろしく感じて今私の考えていることさえも全てお見通しなのではないかとそんな気さえしてきてしまう。
「退いてください」
「断る」
「退いてください!!」
「断る」
「退け!!!!!!」
「断る」
「……なんなんですか……なんで、」
「お前、明らかにおかしいって分かってんだろ。指定時刻、場所。全て人目につかないように配慮がされてある。この意味、馬鹿にだってわかる」
「私は、それでも「行くんだろうなお前は」」
止めても効かねーだろお前は、と言った兵長はあろうことか、乗れ、と言ってきた。
乗れ、というのは兵長が撫でていた仔馬の隣の馬のことを指していた。
「まさか、二人で…」
「流石に俺も馬鹿じゃない。二人で乗る、なんてそんなことしたらお前の体重で馬が潰れるだろう」