• テキストサイズ

戦場のマリア

第3章 弱さと強さは紙一重



訓練兵を志願すると言って父と母はいい顔をしなかった。
けれどなんとか説得したはずだった。






「本当に行くの?」

「行くよ。もう書類だって書いて送ったし」

「そう…」

「寂しかったらいつでも戻ってきていいからね」

「訓練兵はそんなやすやすと帰ってこれるようなところじゃないよ。多分、卒業するまで帰ってこれないと思う」

「三年も…」

「…今更寂しそうな顔しなくていいよ。
無駄に演技は得意みたいだけど」

「マリア!!母さんになんて口聞くんだ」

「煩い!!!父親面しないで!!」

「なっ…!」

「!」

ジンとした。
叩かれた右頬がジンジンと痛む。
ハッとして、違うんだ、とつい、なんて言う父を睨む。

「……例え、訓練兵を終えて戻ってこれたとしてもお前はあと20年以内には」

「それが、私の宿命だとしても私はどうせ死ぬなら今したいことをしたい。
それくらい、いいでしょ……?」
/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp