第3章 弱さと強さは紙一重
訓練兵を志願すると言って父と母はいい顔をしなかった。
けれどなんとか説得したはずだった。
…
…
…
「本当に行くの?」
「行くよ。もう書類だって書いて送ったし」
「そう…」
「寂しかったらいつでも戻ってきていいからね」
「訓練兵はそんなやすやすと帰ってこれるようなところじゃないよ。多分、卒業するまで帰ってこれないと思う」
「三年も…」
「…今更寂しそうな顔しなくていいよ。
無駄に演技は得意みたいだけど」
「マリア!!母さんになんて口聞くんだ」
「煩い!!!父親面しないで!!」
「なっ…!」
「!」
ジンとした。
叩かれた右頬がジンジンと痛む。
ハッとして、違うんだ、とつい、なんて言う父を睨む。
「……例え、訓練兵を終えて戻ってこれたとしてもお前はあと20年以内には」
「それが、私の宿命だとしても私はどうせ死ぬなら今したいことをしたい。
それくらい、いいでしょ……?」