第1章 駆け出しの兵士達
コツコツ、
コツコツ、
数10歩歩くたび後ろから二つの音が私の後ろを追いかけてくる音がする。
恐らく彼奴らだろうと、口角を上げる。
いい友人を持ったものだ。
本当に、実に惜しい。
「気づいていないと思っているのか、出てこい」
「…何故、アルミンにあそこまで言ったんですか」
「何だ、アッカーマーンとイェーガーか。
こっそり盗み聞きとは趣味が悪いな、いいこととは言えないな」
「私達が聞いてるとわかっていてもわざと、聞かせてたいたくせに、そっちこそ趣味が悪い」
「…バレてたか」
ふっ、と笑ってみせればその事がさも不快そうにアッカーマーンはこちらを睨んでいる。
そんな姿が上司にそっくりで姿がダブって一瞬見える。
こりゃ、重症だ。