第6章 赤の王様 ~赤司征十郎~
やれやれこれでこのスキンシップ過多な外人さんを穏便に引き剥がせる、そう思ったのだが。
私を視界に捉えた征十郎の表情が笑顔から一変般若のようになったと思ったのもつかの間、冒頭の事態に戻る訳である。
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眼で殺され謎の技で地面に尻餅をついた彼はOH、Japanese NINJA………!とか言いながら逃げていった。いやいやコイツ全く忍べて無いからね?忍になれるとしたらコイツの元チームメイトの透明少年位だよ。
「全くは無防備で心配だよ。あちらでも可笑しな事されて無いだろうね?」
私としてはそう言いつつナチュラルに腰に手を廻してくるお前の思考回路が心配だよ。
「ああ、やっぱり僕も行くべきだったね。いや寧ろを閉じ込めて何処にも行けないようにするべきだったか」
おいさらっと監禁コースなセリフ吐くの止めようか!
おーい、冷静要員黒子くんはよ来て!!
なんて今ここに居ない透明少年に思いを馳せていると。
「僕の前で他のヤツの事考えるなんて余裕だね?ああそれとも嫉妬させたいのかい?」
コイツアカン(2回目)
前から残念なイケメンだった幼馴染みだが、高校生になって残念度が加速している気がする。
帰国前に黒子くんから"赤司くんがヤバいです。すみませんが止めるのは無理なので頑張って下さい"とメールが来てたのだが、なにしたのかな黒子くん!?