第3章 たった一つ ~キセキ+黒+桃~
「俺は・・・そうだな、腕時計というか最近ラッキーアイテムとして手に入れた懐中時計が気に入っているのだよ。蓋の意匠が見事で、ずっと見ていても飽きない。ハンカチで包んでポケットに入れているからな、傷が付かないよう人事を尽くしている。だから他の時計は不要なのだよ」
『緑間君はメンテナンスとかもマメにしそうだよね。紫原君は?』
「オレ~?んー、面白いのが良いー。お腹すいたらお菓子みたいに何時でも食べれて、でも無くならないとかさー。それだったら他の要らないね~」
『それ時計って言うかアンパン○ンじゃないかな!?』
「て言うかよー、急に何でそんな事聞くんだ?てかバスケでもしてようぜー?」
「そうッスよー!青峰っち、1on1しようッス!!」
「赤司はどんなのが良いんだよ?」
「まさかの無視!?俺との1on1どんだけ嫌なんッスか!?」
「赤司君は高級品が似合いそうですね」
「以前付けていたのは間違いなく高級品だったのだよ」
『むしろ赤司君が付けたらどんなのでも高級品に見えちゃいそうだね』
「あれ~、でも最近赤ちん腕時計してないよね~?」