第15章 僕達洛山高校男バス部!! ~洛山~
中学で一緒だった赤司とが何故この京都の地でまた同じ高校に居るのか?
推薦を受けた赤司はともかくはマネージャーの為当然そんなもの無い。
理由は"親の仕事の都合"である。母子家庭であるは、母親と離れないで済むようにと、当初は都内の学校への進学を考えていたらしい。
しかしそのタイミングで母親の異動が決定、どうせならバスケの強い所に、と言う理由で洛山を選んだらしい。
の母親の勤務先を調べてみたら実は赤司の家と関係があっただなんて、そりゃあ余計な勘繰りもしてしまうというモノだがそこは口に出してはいけないのである。
長くなったがまぁこのという人物は良くも悪くも赤司のキーパーソンだ。
彼女の一言で赤司の機嫌はいとも簡単に変化する。
つまり、むやみやたらにつつくべきではない、のに。
『え?赤司とですか?付き合ってないですよー、』
案の定照れる様子も一切なく、変な葉山先輩、と続ける。
「そうなん!?じゃあさ、じゃあさ、俺と付き合って!!」
「こここ小太郎ぅぅぅ!!?」
「おー言うじゃねぇか小太郎、どうだ?」
小太郎が続けた言葉にヒィィィと蒼白になる実渕と、対照的にからかい口調の根武谷。
ちなみに赤司は少し離れた所でシュート練に励んでいるが、確実に聞き耳を立てている。死んだな葉山と根武谷。
だがそこに本日最大の爆弾が落とされた。
『あー、気持ちは嬉しいんですけど私婚約者居るんですよ、』
「っ誰なんだっ!?」
爆弾の影響を考える間もなく、珍しく焦りに満ちた表情での腕を掴む赤司。
瞬間移動!?と驚く葉山、ゾーン入ってんのか!?と目を輝かせる根武谷、えっちゃん、えええぇぇぇ!?と叫ぶ実渕。
今時婚約者というのも凄い話だが、それを受け入れてる様子のも相当だ。しかし相手の検討が付けば誰でも納得するだろう。
悲痛な瞳を向ける赤司に向け、が放った一言は実に予想通りのものだった。