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大切な物をタイセツに【進撃の巨人】

第13章 罪


ユナ side

『誰が、あなたなんかに抱かれて・・・幸せなもんかぁ!』

青年は私の蹴りを食らって、ベッドにノックアウトした。

完全に気絶して倒れている青年に近づいて、私は思った。

『・・・はぁ、どうしよう。』

(私の出自が公になれば、タイラー家の両親に迷惑がかかってしまう・・・)

私は頭を抱えた。

『・・・まず、お父さんを探さなきゃ。』

(でも・・・)

私は自分の体を抱きしめた。

(・・・・リヴァイ)

リヴァイ以外の人に最後まで抱かれなくて済んだことに、心底安堵した。

リヴァイにもらったペンダントを握りしめ、その部屋をあとにした。





会場へ戻ると何やらざわついていた。

行ってみると、クライスが数人の憲兵に囲まれていた。

『お父さん?!』

私が駆け寄ると、クライスは鬼気迫る表情で「来るな!」と叫んだ。

すると、あっという間に憲兵たちは私を包囲する。

(え?どういうこと?)

「お前はユナ・スノーベルだな?ロードの娘だな?」

『!?』

(父さんの、名前を知っている・・・?)

「連れて行け。」

私は縄で縛られ、兵士に連行される。

「ほら、歩け!」

ドンッと、背中を押されて歩かされる。

「待ってくれ!私の娘だ!連れて行かないでくれ!」

お父さんは必死に私に近づこうとするが、兵士がそれを阻む。

(何?いったいなんで・・・)

『ちょっと待ってください!私が何をしたのですか?』

「・・・お前がロードの娘だからだ。」


それ以上は何も説明はなく、私は憲兵たちに捕らえられた。






その後、私は第一憲兵団に引き渡され、監禁された。

なぜ、こうなったのかはわからなかったけど、一つだけ確かなことは、タイラーの両親に多大な心配と迷惑をかけてしまっていることだった。






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