第11章 離れる心
ファーランside
今朝のリヴァイとユナの空気・・・
たぶん、昨日あたり、ふたりは何かあったと思う。
リヴァイは相変わらず顔には出ないけど、ユナはいつもと違って挙動不審だった。
(そう言えば、この前も挙動不審だったなぁ)
ユナのことは諦めてないけど、リヴァイの存在には敵わないし、俺はふたりとも大好きだから応援するけどね。
「さぁて、聞き込み開始だな!」
俺は仕事、仕事♪
聞き込みしていく中で、今回の真相がぼんやりと見えてきた。
しかし、どんな人かはわからないが、地上の人がユナを養女にという話だ。
こんな、地下街で生きるより、地上で暮らした方がはるかに自由だ。
けど、そうなったらユナは俺達のもとを離れていってしまう。
俺は・・・リヴァイは・・・。
ユナのいない生活なんて、想像したこともない。
「・・・マジかよ。・・・リヴァイ。お前はどうするんだ?」
リヴァイとユナの行く先を思って、俺は複雑な心境だった。