第8章 年頃
ファーランside
まぁ、実を言うと、俺はユナのことが好きだ。
歳も近いし、かわいいと思う。
確かに最近、大人っぽくもなってきたと思う・・・色々と。
それに料理もうまいし、誰にでも優しい。
最初はリヴァイの妹分って感じで、仲間の1人っていう認識しかなかったが、体術や剣術で自分を鍛えようと、誰かの力になりたいと努力する彼女の姿勢を見てきて、惹かれていくのがわかった。
だけど、想いを伝えようとは思わない。
きっと、あいつにとって俺は「仲間」「兄貴分」くらいにしか思っていない・・・はずだ。
ユナは優しい奴だから、きっと言っても困らせるだけだ。
ならば、傍にいるだけでいい・・・今はまだ・・・。
それに、過保護なリヴァイがいつも目を光らせているからな(笑)
・・・たぶん、リヴァイもユナが好きだ、と思う。
大切に思っているだろう。
俺はユナが笑っていてくれたら、それでいいんだ。
リヴァイがいて、ユナがいて、そんな日々に結構満足してる。