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大切な物をタイセツに【進撃の巨人】

第18章 初めての経験


ユナ side

『だ、大丈夫です!』

「・・・具合でも悪いのか?」

慌てて言い繕う私を心配してか、ゲルガーさんが私のおでこに手を触れようとした時、

「おい、クソゲルガー。ユナに手を触れるな。汚れちまうだろうが。」

リヴァイがゲルガーさんの手をつかんで、私の隣に立っていた。

『・・・・・・・!』
(リヴァイ・・・)

私は夕べの情事が頭の中によみがえり、顔に熱が集中する。

「・・・?どうしたユナ。顔が赤い。お前、熱でもあるのか?」

「だから、俺も心配してたんですよ。」

「お前には言ってない。」

「・・・ユナ、夕べはちゃんと眠れたのか?」

『え・・・!あ、あの、夕べは・・・夕べは・・・』

リヴァイが私の頭をポンポンと優しく撫でてくれる。

『・・・・・・・うん。』
(なんか、安心する)

落ち着きを取り戻した私を見て、小さく微笑むリヴァイ。

「大丈夫そうだな。」


すると、

「あ、あのリヴァイ兵長が、・・・笑った?!」

ゲルガーさんは驚きに顔を歪ませている。

・・・すごい顔だ(笑)

周囲もざわざわとしている。

(リヴァイが笑ったのが、そんなに驚くことなのかな?)

私はまわりの反応にキョロキョロしてしまった。

そこへ、

「・・・いやぁ、リヴァイのレアな微笑みだねぇ。」

「ははっ、これもユナの効果だな。」

『エルヴィン団長、ハンジさん!おはようございます!』

「おはよう。朝からいいものを見せてもらったよ。」

「おはよう、ユナ!今日はよろしくね。」

『・・・いいもの?あの、今日は頑張ります!』

エルヴィン団長は朝から爽やかで、ハンジさんは朝から元気だった。

「おい、ユナ。朝飯を食いに来たんじゃないのか?行くぞ。」

リヴァイは私の腕をつかんで連れて行く。

「・・・夕べは、本当はどうだった?眠れなかったのか?」

途中、リヴァイが聞いてきた。

『心配しなくて大丈夫だよ。ぐっすり眠ってスッキリ起きたから。』

「そうか。」

『あ、でも!・・・あ、あんなにたくさん、つけなくてもって、ちょっと、思った・・・。』

「・・・そうか。」

リヴァイはいたずらっぽく笑って、私を見た。

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