第18章 初めての経験
ユナ side
『ん・・・。』
(もう、朝・・・?)
『・・・あれ?』
私はぼんやり目を覚まして、ベッドから体を起こした。
外は薄明かるくなっていて、もうすぐ朝日がのぼる。
『私、夕べ、すぐ寝たんだっけ・・・?』
夕べの記憶が曖昧な私は、記憶をたどる。
(あ!私、リヴァイと・・・!!!)
だんだんと、夕べの情事が思い出されてきた。
『・・・・・・・っ!』
(私、リヴァイには弱いんだよね・・・すぐ流されちゃうし)
私はリヴァイとの激しい夜を思い出して、顔が熱い。
(でも、私ちゃんと服着てる・・・リヴァイが着せてくれたのかな?)
私はベッドから出て兵団服に着替えようと、服を脱ぐ。
すると、
『・・・え?!』
私の体の胸やお腹、太ももには、無数の赤い痕がついていた。
(・・・・・っ!!リヴァイだ・・・!)
『・・・もう、こんなにたくさんつけるなんて・・・誰かに見られたら、どうしよう。』
愛されている証拠なんだろうけど、時々行き過ぎていて、ちょっと恥ずかしい。
『まったく、あとでリヴァイに会ったら・・・・っ、顔、見れるかな・・・。』
自分の体を見て、この赤い痕の場所全部にリヴァイが唇を這わせたのかと思うと・・・とっても恥ずかしい。
私は顔から湯気が出ているかもしれない・・・・。
兵団服を着て、ベルトを閉めていく。
胸元には、いつものお守りであるペンダントをつける。
『・・・頑張るね。今日行くから、待ってて、・・・・。』
今日、私はある人に会いに、壁外へ行く。
壁外調査の日程が決まった時から、ずっと心に思っていた。
私の目的。
捕獲作戦の囮はもちろん、もう1つの大切な目的。
私は準備を終えて、食堂へ向かった。
「おはよう、ユナ。」
『おはようございます。ナナバさん、ゲルガーさん。』
「よぉ、ユナ!緊張・・・してねぇか?その顔色じゃ、夕べはよく眠れたようだな。」
『え、夕べ・・・・、!!!』
(確かに、疲れてぐっすり眠れた・・・むしろ目覚めスッキリするくらい・・・緊張がほぐれたってところ??・・・リヴァイはわかっててシたの??)
私は、頭の中で悶々と考えてしまった。
そんな私を不思議そうにゲルガーさんが見ている。
「お~い、どうしたんだ?大丈夫か??」