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ハリー・ポッターと龍宮の姫巫女

第11章 姫巫女とハロウィーン


 練習をする中で、ハリーと同室でヒマワリに想いを寄せるシェーマス・フィネガンが癇癪を起こして失敗し、羽に火をつけてしまう騒ぎが起こる。

 ペアを組んでいたディーン・トーマスが機転を利かせ、ローブを使って火を消したが、魔法を失敗することの危険性を見せつけられ、シオンは顔を青くした。

 シオンの前では、ロンとハーマイオニーが練習をしている。


「《ウィンガディアム・レヴィオーサ》!」


 長い腕を振り回して叫ぶロンに、ハーマイオニーが「ちょっと!」と声をあげた。

「そんなに振り回したら危ないでしょ⁉ それに呪文も間違ってるわ! ウィン・ガー・ディアム・レヴィ・オー・サ。『ガー』とちゃんと発音しなきゃ」

「だったら、君がやって見せろよ」

 すると、ハーマイオニーは軽く咳払いをし、杖を羽に向けて姿勢を正す。


「《ウィンガーディアム・レヴィオーサ(浮遊せよ)》!」


 正しい呪文と杖の動きにより、羽は机を離れ、空中へふわふわと浮かび上がった。

「オーッ、よくできました! 皆さん、見て下さい。グレンジャーさんもやりましたよ!」

 手を叩いて褒めるフリットウィックに、ハーマイオニーが得意気な顔で周囲を見渡す。
 それを見て、ロンは悔しそうに唇を噛み締めたのだった。

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