【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT
第4章 流星のもとで君を抱きしめて
「二人の意地悪…」
「ごめん、やりすぎたかな」
月彦は雪菜の髪をそっと撫でる。
「お前も…少しは悪いんだぞ…可愛いから…」
日彦もそっと雪菜に髪を撫でる。
「・・・・・」
雪菜はしばらくうつむいていたが、ふと振り返り月彦の唇に触れた。
驚く月彦をよそに、日彦の唇にも触れた。
「…私だって、二人の驚いた顔とか、見たいです…」
顔を真っ赤にしながらも、二人を見つめる雪菜。
「…だから!そういうのが悪いって言ってんだろ!」
「かないませんね」
二人はそう言って雪菜を抱きしめる。
「相変らず仲良しだね」
「いくら人気がないからって」
そこに姿を現したのは鬼怒川と湯布院だった。