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【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT

第3章 瞬く星のように囁いて


この日の夕食は、日彦のリクエストでオムライス。
会話をしながらのんびりと食事を終え、日彦が先にお風呂に入っていた。
洗い物を終えた雪菜がリビングに戻ると、月彦の姿をベランダで見つけた。
空を見上げる月彦の隣に、雪菜も並ぶ。
「ここ、結構高台だから景色きれいですよね」
「・・・・・」
雪菜の言葉に無言の月彦は、背を向け部屋に入ろうとする。
「アキ先輩?」
様子のおかしい月彦を追いかけようとした瞬間、ふいに振り返り抱きしめられる。
「ア、アキ先輩?」
「今日の雪菜、ハルに甘くない?」
拗ねた子供のような月彦の声。
「そ、そうかな」
抱きしめる腕に、力が込められる。
「うん…甘い…」
「そんなこと、ないと思うけど…」
「嘘…」
少しかすれた、泣きそうな声の月彦。
「まぁ、無邪気な子供みたいで可愛いなって思うけど…」
笑い混じりで答える雪菜。
その一言に月彦は腕をほどくと唇を重ねた。
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