• テキストサイズ

【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT

第1章 双つ星に魅せられて


「…そっか…よかった…嫌われちゃったのかと、思ってた…」
「はぁ?!嫌うわけねーだろ!」
日彦は思わず雪菜に詰め寄った。
「そうですよ。あの時のあなたの笑顔が、忘れられなかった…」
月彦は、雪菜の手にそっと触れた。
「俺だって!俺だって、ずっと…」
すこし乱暴に雪菜の手を握る日彦。
「あなたに会いたい、それでアイドルを目指した…」
握った手に力を込める月彦。
「お前に会いたい、見つけて欲しい…そのためにがんばってきた…」
日彦もまた、手に力を込める。
「僕は、あの時からずっと、あなたのことが好きです」
「俺は、あの時からずっと、お前が好きだ」
同時に二人からの言葉を受け取り、雪菜は顔を赤くする。
それを見た月彦は、くすりと笑う。
「有基君が言ってたけど、ずっと好きだった二人の男の子って?」
からかうような口調の月彦に、日彦もにやりと笑った。
「小さい頃に会った、二人の男の子、だっけか?」
両側から囁くような声に、雪菜は耳まで赤くした。
/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp