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【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT

第1章 双つ星に魅せられて


「うまそー!」
「お口に合うと良いけど…」
遠慮がちに言うと、雪菜は二人の向かいに座った。
「えっと…どうぞ、お召し上がりください…」
「そんな硬くならなくても」
緊張気味の雪菜に、クスリと笑う月彦。
「見るからに美味そーじゃん!」
「では、いただきましょう」
「おう!いただきます!」
二人は手を合わせると、ハンバーグを一口ほおばった。
しばらくの沈黙の後、声を上げたのは日彦だった。
「すげー美味い!」
満面の笑みの日彦。
「本当に、美味しいです」
月彦もまた、笑顔で答える。
「ほ、本当に?」
「嘘言ってどーすんだよ」
日彦はそう言ってもう一口ほおばる。
「お嫁さんに欲しいくらいですね」
月彦は雪菜に笑いかける。
「それは…言いすぎです…」
雪菜は、月彦の言葉に赤くなりながらもお箸を手に取った。
「ったくアキは…」
「嘘は言いませんよ」
横目に睨む日彦に、笑顔で答える月彦。
冗談でも嬉しいと、雪菜はふわりと微笑んだ。
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