【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT
第1章 双つ星に魅せられて
包丁の音、食器を並べる音、部屋に広がる香り…
二人は、キッチンで作業をする雪菜の姿をじっと見ていた。
「いいですね…」
「あぁ…」
ため息にも似た言葉を発する二人。
ふいに顔を上げた雪菜と目が合い頬を染める。
「お待たせしました!そろそろ出来ますから」
雪菜はテーブルにサラダや箸を並べていく。
「すげーキレイ!」
「サラダだけでも、盛り付けがステキですね」
二人が見とれている間に、キッチンから戻ってきた雪菜が手にしていた料理に日彦は瞳を輝かせた。