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【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT

第1章 双つ星に魅せられて


ある日の放課後、雪菜は買い物帰りに別府兄弟に声をかけられた。
「荷物、持ちましょうか?」
「アキ先輩!」
振り返ると、笑顔の月彦。
「ついでに、送っていくぜ?」
日彦もまた、笑顔を見せた。
別府兄弟とは時折会話をするようになり、距離は縮まっていた。
「ハル先輩も…ありがとうございます!」
雪菜は手にしていた荷物の一つを、差し出した。
受け取ったのは日彦だが、月彦はもう一つの荷物に手をかけた。
「こっちも、持ちますよ」
「でも…」
「遠慮しないでください」
そっと荷物を受け取り、さり気なく触れた手に頬を赤くする雪菜。
「ったく、アキは抜け目ねーよな」
それに気付いた日彦が、ちらりと月彦を睨む。
「まあね」
雪菜を挟み、両脇を歩く別府兄弟。
「しっかし、この荷物重いな」
軽々と持ちながらも、不満を口にする日彦。
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